江戸川区ワーママのだらだら子育て

東京都江戸川区在住のなななんです。江戸川区周辺の情報や、働きながらの子育てについて情報発信していきます。

文京区 順天堂医院での無痛分娩出産レポ~後編~

こんにちは、なななんです。

 

今回は2本立てでお送りしています。前編はこちらからご覧いただけます。

 

麻酔を入れるまで

タクシーで40分かけて病院に到着。タクシーに乗っている最中に陣痛が若干遠のいた気がしていて、「家に帰されるかも…。」と思いつつ、妊婦健診とは異なる初めての病棟にドキドキしました。

すぐに個室の分娩台に案内され、分娩監視装置と血圧計を装着。子宮口の開き具合を確認されたところ、「陣痛もついてるし、子宮口も4cm開いているのでこのまま入院です。」と言われました。

余談ですが、4cmと聞いて内心驚きました。1人目の時は陣痛が辛くて、「こんなに痛いならもう開いただろう!」と何度も助産師さんに診てもらって、その度にまったく開く気配のない子宮口に絶望したものです。2人目となると早いんですね、本当に。

 

病院到着から約1時間後、声を出して体をよじらないと耐えられないレベルの痛みに達しました。その少し前、「麻酔はいつから入れたいですか?」と聞かれ、「陣痛が遠のいちゃうと嫌なので、できるだけ耐えたいです。」と言ったことが嘘のよう。「ま、麻酔…麻酔をお願いします…。」と泣きつきました。

 

麻酔、投入!

陣痛の合間に書類の記入やら着替えやらを終え、麻酔科の先生が到着したところでもう一度子宮口を確認。5cm開いていれば麻酔OKとのことで、陣痛の合間を縫って横向きになり背中を丸めました。とても繊細な作業になるので、なるべく動かないようにしなければなりません。陣痛が来ないようにと祈るばかりでした。

「バチン」と音がするとともに鋭い痛みが背中に走りました。その直後、左足が痺れるように痛み、勝手にビクン!と動きました。どうやら針を入れる時に何かしらに触った様子。「脊椎こえー!」と思いながらも急激に右腹部の陣痛が消えていきます。体の右側を下にして寝ているので、まず右の効きが良くなるようです。数分後、今度は左側を下に寝っ転がりました。さっきまで足を壁面に突っ張ったり声を押し殺すように息をしなければ痛みを紛らわせなかったのに、痛みが消えて頭の中がクリアになっていきます。レベルとしては、自宅で耐えていた時の、深い呼吸をすればこなせる痛みです。

 

先生から、「痛くなったら手元のスイッチを押せば薬が入ります。たくさん押しても15分ごとにしか入らないし、一定量しか入りません。最大の痛みが10、顔が歪む痛みが5。追加タイミングとしては、その手前の4くらいでボタンを押すことをお勧めします。もしこの薬でも痛みが強いようなら追加で入れるので遠慮せず呼んでください。また定期的に見に来ますね。」と言われ、部屋で1人になりました。

すかさずTwitterにこれまでの経緯をツイートし、(まだ産んでもいないのに)無痛の素晴らしさを友達に連絡したりしていました。

 

痛みがさほど強くないので、「陣痛が遠のかないようにギリギリまで我慢してみよう。」という謎の使命感に駆られ、15分おきをだんだん30分おきに近づけていったところ、また声を出さないと耐えられないレベルの痛みに戻ってしまいました。先生を呼んで麻酔を追加してもらったところ、「一度強い痛みが出ると、それを覚えていくら麻酔を追加しても痛い感覚が消えないことがあるから、早めにね。」と優しく注意されました…。私のバカ…。

 

そうそう、あとはお腹周りが痒くなりました。ゾワゾワと鳥肌が立つような痒さでした。麻酔のせいらしく、ひどい人は冷やして対処するらしいのですが、私の場合は我慢できる痒みでした。

 

いよいよラストスパート

悲しいことに、お産の進みは母体の痛みに比例するらしく、無痛分娩だとどうしても分娩時間が長くなるそうです。結局私も、夫の仕事が終わって帰宅し、シャワーなどを済ませ一息ついてから病院に来るぐらいの時間がかかりました。だけど痛みに顔をしかめることもなく、陣痛がきたら深い呼吸をして、おさまったらTwitterをしたり夫と談笑したりできるくらいの余裕がありました。

 

夫がきてから30分後、内診の最中にようやく破水をしてお産が一気に進みました。麻酔は効いてるものの、いきみ方は分かります(とはいえ、2〜3回目のいきみで「そう、そっちそっち!」と言われたので、それまで便がダダ漏れだったのだと思います…)。

数回いきんだのち、股に何かが挟まった感覚がありました。どうやら頭が出てきたようです。そのままなぜか陣痛が遠のいてしまい、助産師さんや先生が3〜4人で私の股をのぞきながら待機という謎の時間があり、ようやく次のいきみで生まれました。

無痛には本当に感動させられましたが、一番印象に残っているのが股に頭が挟まった時です。1人目は挟まった瞬間が最高潮の痛みで、悶絶して膝をぎゅっと閉じてしまったんですよね。良く覚えています、痛かったから。それが今回は冷静に、「何か挟まってる?」と思えて、数分その状態をキープしていたなんて…。信じられません。無痛分娩サマサマです。

 

出産を終えて

ゆっくり暴れることなくいきみ逃しができたおかげか、それとも2人目だからなのかは分かりませんが、下半身のダメージが少なかったように思います。産後も9割の人が痛み止めを飲むらしいのですが、私の場合は飲まなくてもやっていけました。もちろんオマタは縫ってます。

 

1人目が普通分娩で痛みを知ってるというのもあって、無痛分娩は最高オブ最高すぎました。もし初めての出産が無痛だった場合、「なにこれ、痛いじゃん!」ってなるとは思いますが、それでも無痛分娩を使わない手はないと思います。唯一のネックが金額ですよね。今回の出産は(一時金は入れずに)100万超えでした。

子供を産め育てろという前に、産みやすいように制度やお金を提供してくれることを切に願います。これから子供を産む女性が、不必要な痛みから解放されますように…。

 

最後に

ここまで読んでくださりありがとうございました。また、Twitterでリアルタイムに応援や祝福をしてくださった方々もありがとうございました。私の出産は7月でしたが、何か質問などあれば分かる範囲で回答しますので、コメントやTwitterでご連絡ください。

この後は番外編で入院中の様子を記事にする予定です。お時間あればご覧ください。 

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新生児かわゆす。